今冬も本格的にUNEの雪下ろし請負作業が始まりました。
里山地域の集落での雪下ろしには様々な課題が横たわっています。
・高齢化が進み高齢者の独居世帯が増え独自で雪下ろしが出来なくなった。
・これまで雪下ろし作業を担っていたシルバー人材センターが作業請負から撤退した。
・これまで雪下ろしを担っていた人材も高齢化したため出来なくなった。
・重労働、危険な仕事なのでやる人がいない。
・若い世代は雪下ろしの経験がないため対応出来ない。
・安全帯、安全綱を備えなければ雪下ろしは危険である。
・雪下ろしの業者が少ないので頼んでもなかなか来てくれない。
など様々な要因が重なり、UNEの雪下ろし登録世帯は昨冬から3世帯増えました。
逆に、昨冬請け負っていた中から、世帯主が死去した、空き家になった等の理由から4世帯減り、登録世帯数は昨冬より1軒減って20世帯となりました。
テレビでは「一人で雪下ろしはしない。安全綱、安全帯を付けて行う。」等と注意を呼び掛けていますが、現実、過疎化が進み担い手が居ない集落で、2人以上で雪下ろしを行うことは難しい。安全綱を繋ぐアンカー等を設置するには10万円~20万円程掛かり、あと何年この家に住んで居られるのか?何年生きて居られるのか?を考えるとアンカー設置はなかなか進まない。街のボランティアにお願いするにも経験がなく、事故が起きたら大変なので頼めない。雪下ろしを頼める業者や知人が居ない。そして雪下ろしの経費が高過ぎ負担できない。など、様々な課題ばかりで、最近の冬は、独居高齢者は雪に対する不安でいっぱいです。
このような不安を抱える高齢者世帯をUNEはどうにかしたいと思い頑張っていますが、間もなく請負の限界が来ます。
安全第一、できるるだけ楽にやる、できるだけ多くの世帯を助けたい、正に、UNEが目指しているノウフク連携と相通ずるところがあります。
様々なことを考え、作業前の算段をしっかりして、今冬の雪下ろしに臨みたいと思います。