ヒカリ三代試食会

 コシヒカリBLの開発者:JA越後ながおかの顧問の星豊一先生、営農部長、稲作営農指導員、そして全国のうまい米コンテストで優勝された中沢町のKさん、国際コンテストで入賞された片田町のIさん、長岡うまい米コンテストで金匠を取られた一之貝のSさん、Kさんなど蒼々たる米の専門家から集まって貰い、亀ノ尾(農林1号の祖父)、農林1号(コシヒカリの父)、従来コシヒカリ、以上UNE産米、農林22号は片田のIさんから、そしてコシヒカリBLは中沢町のKさんから提供いただき5種類の品種の米の試食をしました。

 それぞれの品種について「旨味」「つや」そして「総合」で採点して貰い、みなさんの採点を合計したものを「今年の試食会のうまい米」としました。集計の結果、僅かの差でしたが「農林22号」が1等になりました。

 炊飯は電気ジャーで、釜による違いはありますので余興としてのコンテストでしたが盛り上がりました。

 また、品種当ても行い、14人中、5つの品種を全てあてた方は一人のみ、UNEの「どぶろく雪中壱乃界」を賞品として贈呈しました。

 終わりに星先生から、農林1号の開発者:並河成資、コシヒカリの開発者:高橋浩之の物語をお話しいただき、今ある美味しい米の歴史を勉強しました。

 UNEでは今年、亀ノ尾、農林1号、コシヒカリ、大正糯、そして山田錦を作付け収穫しました。

 これら品種は、どれも今は作付けされていない品種ばかりで、どうにかしてこれらの品種を守り、後世に繋いでいけたらと思っています。

 小面積で少量ですが、これからもつ作り続け、毎年このような米の試食会、勉強会を開催し、先人の努力の積み重ねで今の美味しい米があることを若い世代に伝えて行きたいと思います。

 新しい品種を作ることは、並々ならぬ努力の賜物なのに、時代のモードにより忘れられ、無くなってしまう悲哀を感じました。