棚田

 田植えが終わった棚田(一之貝 大沢入)ですが、昨年と違っているのは、この春から田んぼを止めてしまった所が随分多く見られる様になりました。

 止める原因は、今年から5年間新たに中山間地直払い事業が始まり、事業参加の条件として5年間継続して耕作し続けなかればならないので、あと5年間はやれないというの高齢者の農家。

 これまで自らの年金を農業機械などの購入費に充て頑張ってきたが、丁度、機械の入れ替え時期を迎え、新たな投資が出来ない農家。

 度重なる異常気象による水不足,旱魃被害など、稲作を取り巻く環境はどんどん悪くなる一方で、米価は上がらず、逆に農業機械や資材の価格は上がり、もう限界に来た農家。

 そして、稲作をやっていることで課せられる村普請(水路の江浚い、草刈り)に付き合えなくなった農家。

 肉体的に限界に来た農家、等々、今後この傾向は益々顕著になって行くと思います。

 どうしたら良いか?当事者である農家で良く話し合わなければならないと思いますが???

 そのような背景から、UNEでは昨年より休耕田に写真のようにヨモギを植付け出荷を始めました。今年の成果を見て今後どうするか?考えてみたいと思います。