進路を考える会

 総合支援学校(養護学校)の卒業生の進路を考える会に参加してきました。

 福祉施設関係者(就労移行、就労継続、地域活動支援センターなど)、行政関係者、そして総合学校の教員など80名余りの参加者で、障害者の高等部卒業後の進路についてそれぞれの立場での意見交換をしました。

 小さい頃から障害のある児童生徒の進路については、小さい頃から当事者の状況をよく把握している保護者、そして学校関係者と卒業後の受け入れ先である福祉、企業、そして医療関係者の連買いが大変重要であることを認識しました。

 特に、教育分野においては、通常の6.3.3.制の教育期間に捉われずハンディキャップのある人に対しては、期間を延長してでも、もっと丁寧かつしっかりと教育・訓練をしてから福祉、企業の分野に送り出して貰いたいと感じました。そのためには障害者に関する日本の教育制度を見直す必要性があると思います。。

 日本の教育、福祉の分野は、3年、2年と具体的な期間が定められており、その期間で一定能力に達しなかれば切り捨てられてしまう現行制度に大きな矛盾を感じています。

 人それぞれ、障害者それぞれ個性、能力が違っているのに、それを認めず、強者や常識だけで進めている今の社会の変革を求めて止みません。

 切り捨ててしまうことは、それまでの担当者の責任放棄であり、問題の責任転嫁でしかなく、社会としてはそれで済むことではありません。

 来年始まる新時代、もっとゆっくり、丁寧に、そしてみなが幸せに生きていける社会が築けたら!と大いに期待しています。

                                     家老