病院送迎をしておりましたお爺ちゃんが一昨日亡くなられ本日葬儀が執り行われ、雨の中、村人総出で「野辺の送り」をしました。
人口300人足らずの一之貝で今回の葬儀は今年になって既に11回、11人もの方がお亡くなりになられ過疎化に拍車がかかっています。
爺ちゃんは3年ほど前まで米作りをされておりました。体調を崩されたということで農業を止められましたが、お医者さんに送迎する車中で「家老さん!百姓止めて楽になったいや!」と言われました。当然農作業しなくなったので身体的に楽になったの分かりますが、実はお金の方も楽になった!とことでした。
今、一之貝で農業をされている高齢者の方々は、先祖代々の農地を守るために農業を続けていますが、農業を続けるためには機械、農薬、肥料、そして苗などの購入費が毎年必要になってきます。その費用は米価低落の今、売上げで賄える額ではありませんので、自らの年金を投入して農業をやっているというのが現状です。
つまり農業を止めれば毎年の必要経費は要らなくなり、逆に少額ですが小作料が入って来るのでその分家計的には楽になるという訳です。
条件の悪い中山間地域の農業は既に経営破綻しているのに、担い手である高齢者の年金頼りに継続されているのが現状です。
年金が破綻してしまえば中山間地農業も破綻してしまう現状を役所もそして一般市民も認識して貰えたらと思います。