古民家のリノベーションに積極的に取り組んでおられる栃尾吉水の田中工務店の社長さんがお見えになりました。
古民家とは?「古い伝統的な建築工法で建てらてた建物」というようことが想像できますが、今の建築基準法が施行される前に建てられた民家のことと定義した場合、昭和25年前に建てられた民家ということになります。
過日、私の方で長岡市役所から情報公開条例に従って古民家の数を調べてもらったところ、現在長岡市には4,400軒もの古民家が存在し、栃尾地域には278軒、山古志には8軒、小国に340軒、与板に127軒、川口に35軒、越路に289軒、中之島に281軒、和島に151軒、そして寺泊には593軒もあるとのことです。
この数を見る限り、平成16年10月に発災した中越地震で大きな被害を受け、家屋が倒壊し、全壊、大規模半壊したような古民家は全て取り壊されてしまったことが想像できます。
さて、昭和25年以前と云えば当然「外材・輸入材」などはなく、殆どが地場産財を使った地産地消の工法で建てられた民家となっています。
材木も環境に合致したものが多く、材料としても立派なものが殆どで、古材となると新材よりも強度が増し、そして味も値打ちも出て来るとのことです。
今後、4,400軒に住む人たちから古民家、古材の勝を十分理解して貰い、大切に共生して行って貰えたらと2人で語り合いました。