今日の午前中、稚児しみず川の源流近くの堰:通称「細野の堰」から自分達が耕作している田んぼに通じる延長約1KM余りの水路の通水及び江浚いを8人の関係者でやりました。
昔は開渠:土側溝でしたが、中山間地の直払い制度が導入された後、その財源を活用し黒い塩ビパイプを伏せ、葉っぱや枝が入らなくなり、江浚いの手間も非常に緩和され、また、冬の雪崩による水路の閉塞も少なくなり、管理が非常に楽になったとのことですが、足を滑らせれば崖下に落ちそうな危険な所での管理作業は重労働です。
今回の参加者の中での最年少者は私で平均年齢は約70歳、あと数年すれば長老が居なくなり、これらの管理もままならなくなります。水が来なくなれば当然田んぼは止めなければなりません。既に車が入らいない上流部の田んぼは殆ど放棄されていました。
用水路が整備されている平場と、山の水を頼りに、そして水路もまだしっかりと整備されていない中山間での農家の労働時間は雲泥の差があります。長老の方々は先輩から教えて貰った「しごと」と言いながら黙々とやっておられました。。
これら管理作業が里への鉄砲水を防ぎ、山を守り、そして地域のコミュニティを築く大切な作業となっていますが、重労働に応えたられるような収入も無い状況では後継者は育たず、山は荒れ、田んぼはなくなり、そして今後平場での水害も多発するのではと懸念されます。
もう2回水路の草刈り作業がありますが、しっかりと参加しなければと思います。
途中タヌキと遭遇しました。
雨との予報でしたが大降りもせず、作業完了まで天気がもったという感じでしたが、終了後大風が吹き大変でした。
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